2024年2月– date –
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千住葱を知る
3 お殿様が召し上がった江戸の味。
お殿様の屋敷近く、麻布の地に1789年(寛政元年)にお店を構えたそば屋「更科堀井」のご当主にお話を伺いました。葱善が扱う千住葱の存在を知ったとき、江戸の味を蘇らせる貴重なピースがはまったと感じたそうです。 更科堀井では、そば打ち、そばつゆ、そし... -
千住葱を知る
2 牛鍋はグツグツ煮るもの。
千住葱は、文明開花の名脇役です。牛鍋に入れる“ざく”としてグツグツ煮込まれたのです。現代のすき焼きは、柔らかい牛肉にサッと火を通して食べるのが一般的ですが、当時の牛鍋は硬い肉であったと福沢諭吉は『福翁自伝』に記しています。 また森鴎外の短編... -
千住葱を知る
1 千住は、江戸の大市場。
家康は江戸に入国すると千住に大橋を架けました。千住は、街道の玄関口とし武蔵・上総・下総から米、雑穀、野菜が届けられ、幕府御用達の大市場が生まれたのです。 将軍に届ける御用札が立った荷は、大名行列も道を譲ったと言います。品物には葱もあったの...
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