1 千住は、江戸の大市場。

家康は江戸に入国すると千住に大橋を架けました。千住は、街道の玄関口とし武蔵・上総・下総から米、雑穀、野菜が届けられ、幕府御用達の大市場が生まれたのです。

将軍に届ける御用札が立った荷は、大名行列も道を譲ったと言います。品物には葱もあったのでしょう。葛飾北斎の「富嶽三十六景」の武州千住には葱を背負う馬の様子が描かれています。

千住の市場は、明治、大正、昭和の戦前まで栄え続け、そこには葱を専門に扱う問屋と、目利きの技を誇る葱商が集まりました。上等の葱を仕入れるには千住の葱商に限る。

そんな言い伝えから、千住葱と呼ばれるようになったと考えられています。

  • URLをコピーしました!